事例紹介

異議申立てにより,非該当から14級の神経障害に変更され,交渉により,278万円増額

1 事案の概要

依頼者は,車両を運転して,信号停車していたところ,路外から出て来た加害車両に側面衝突され,頚椎捻挫,腰椎捻挫等の傷害を負いました。
依頼者は,事故後約8か月経っても,頚部痛,腰部痛等の症状が残存していたため,後遺障害等級の認定を申請しました。
ところが,依頼者は,これらの症状について,自賠責保険において,後遺障害に該当しないと判断されました。
このこともあり,依頼者は,相手方保険会社から,損害賠償金について,金165万6135円(うち既払金83万5418円)との提示を受けていました。

2 後遺障害等級の異議申立て

当事務所は,頚部痛と腰部痛について,後遺障害等級14級の認定を受けることを目標に,依頼者の診療録一式を取り寄せました。
また,当事務所は,依頼者が症状固定後も通院を続けていることを立証するため,症状固定後の通院履歴も整理しました。
そのうえで,当事務所は,これらの診療録等を分析し,依頼者の頚部痛と腰部痛について,後遺障害等級14級に該当する旨の異議申立てを行いました。
その結果,依頼者は,頚部痛について,後遺障害等級14級の認定を受けることができました。
 
3 賠償額の交渉

⑴ 相手方保険会社の最初の提示

依頼者は,この異議申立ての結果を踏まえ,次のとおり,金243万9572円の損害賠償の提示を受けました。

【損害賠償の提示】
傷害慰謝料    
​→金78万5667円
後遺障害逸失利益
​→金46万3437円
(基礎収入金498万4800円×労働能力喪失率5%×労働能力喪失期間2年のライプニッツ係数1.8594)
後遺障害慰謝料
​→金32万0000円
合計 金243万9572円
(うち既払金83万5418円)
 
⑵ 相手方保険会社の二回目の提示
 
これに対し,当事務所は,現実収入を立証する等して,相手方保険会社と交渉し,相手方保険会社から,次のとおり,金361万1144円の損害賠償の提示を受けました。
 
【損害賠償の提示】
傷害慰謝料
→金94万3200円
後遺障害逸失利益
→金80万7476円
(基礎収入金593万0344円×労働能力喪失率5%×労働能力喪失期間3年のライプニッツ係数2.7232)
後遺障害慰謝料
→金99万0000円
合計 金361万1144円
(うち既払金83万5418円)
 
⑶ 相手方保険会社の三回目の提示
 
これに対し,当事務所は,依頼者の症状に改善傾向が見られないことを立証する等して,相手方保険会社と交渉しました。
その結果,相手方保険会社は,次のとおり,金430万2210円の損害賠償金を提示しました。
 
【損害賠償の提示】
傷害慰謝料
→金104万8000円
後遺障害逸失利益
→金128万3742円
(基礎収入金593万0344円×労働能力喪失率5%×労働能力喪失期間5年のライプニッツ係数4.3294)
後遺障害慰謝料
→金110万0000円
合計 金430万2210円
(うち既払金83万5418円)
 
⑷ 最後の増額交渉による増額

当事務所は,この提示に対し,訴訟になれば,弁護士費用と遅延損害金が認められることを主張し,相手方の保険会社から,さらに金13万3208円増額してもらい,金443万5418円(うち既払金83万5418円)で和解することができました。
 
4 本事例の意義

本件は,自賠責保険において,頚部痛について,当初,後遺障害に該当しないと判断されていましたが,異議申立てにより,後遺障害等級14級に該当すると認められたことに意義があります。
また,依頼者は,相談時,相手方保険会社から,金165万6135円の損害賠償の提示を受けていたにすぎませんでしたが,当事務所による受任の結果,金277万9283円増額した金443万5418円の高額の損害賠償金が認められたことにも,大きな意義が認められます。
​以上
同じようにお悩みの方は、ぜひ当事務所までご相談ください!
無料相談:092-724-7272。受付時間 月曜~金曜:10時~19時(祝日を除く) メールでのお問い合わせ

交通事故被害でお悩みの方、無料の電話相談を実施しておりますので、お気軽にご相談ください。

無料相談:092-724-7272(受付時間 月曜~金曜:10時~19時(祝日を除く))

メールでのお問い合わせ